たいよう

2018.01.10

開発拠点の距離感

遅れ馳せながら、新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます

毎回、あまり開発とは直接関係の無い事を書いている岩本です。(過去の記事はコチラ

今回は開発拠点の距離感について書いてみたいと思います。

アライドアーキテクツは、ベトナム ハノイにも開発拠点を持っています。その名も Allied Tech Base。通称ATB。
ATBでは現在10名のエンジニアが働いております。
※リリースも出させて頂いております:http://www.aainc.co.jp/news-release/2016/01122.html

アライドアーキテクツの開発は、Backlog を中心として、Cacoo や Google Docs でドキュメント類を管理し、Slack、Facebook Workplace Chat、Hangouts でチャットによるリアルタイムコミュニケーションを行い、チームにATBのメンバーが入る場合は、口頭で詳細な内容を伝えるためにブリッジエンジニアに入ってもらいながら Skype、Hangouts 等のテレカン(テレフォンカンファレンス)システムを使ってプロダクト開発を進めています。

しかしながら、東京とハノイは2時間の時差があります。当然ながら距離も離れており、その差、実に3600km!
言葉も文化も違うとなると、上手く仕様が伝わらない、すぐに仕様を確認出来ない、外注のように単純なタスクとしての依頼になる、すぐに成果物を確認できない等の課題が沢山あり、お互いに時差や距離以上に目に見えない距離感と、それによるストレスが溜まっていました。

そこで昨年末にATBへ出張し、メンバーに色々とヒアリングして、この距離感をいかにして縮めるか?という事について考えた結果、2つの事をやってみる事にしました。

まず1つ目がコレ!

テレカン常時接続

アライドアーキテクツとATBの両オフィスにテレビとカメラをそれぞれ置いて、お互いのオフィスの様子をリアルタイムで映し合うようにしました。
少しだけ声が聞こえる状態にして、なんとなくお互いのオフィスが気になる存在にし、用事があれば大きな声で話しかけて呼び出せるようにしてます。

実はまだ設置して2日目ですが、ATBのメンバーが 「そこにいる感」 があります!
当然ながらテレビは大きければ大きいほど 「そこにいる感」 が出るようで、今回は、なるべく大きくて、且つコストパフォーマンスの良い55インチを選択。これぐらいの大きさがあれば、かなり 「そこにいる感」 が出ます!

また、今回、テレカンのシステムは Zoom を選択しました。
今までのテレカンの経験で、Skype や Hanghouts は会話を始めて10分も経つと、何故か自分の声がハウリングするようになり、正常にするには接続し直す必要がありました。
ところが、シンガポールに拠点を置く ReFUEL4 のチームが Zoom を使ってスムーズにテレカンをしているのを聞きつけ、Zoom を導入してみたところ、接続が切れるような事や音声や映像が乱れる事が一切なくなりました。
但し、Zoom は無料版だと連続接続時間に制限があるので、今回は有料版を購入しております。

2つ目は、今まで、日本のメンバーとATBのメンバーとコミュニケーションをする際に、必ずブリッジエンジニアを通してコミュニケーションを取っており、それにより開発スピードが落ちたりするなど、どうしても目に見えない距離感が出ていました。
そこで昨年末より、メンバー間の簡単なコミュニケーションを英語で行うという試みを開始しました。
具体的には、、、開発に入る前のプロジェクト説明や開発するシステムの説明はブリッジエンジニアに入ってもらうのですが、実際の開発に入ってからの仕様確認や開発指示等、簡単なコミュニケーションは Slack上で英語で行う事にしました。
これにより、日本のメンバーとATBのメンバーがダイレクトにコミュニケーションが出来るようになり、お互いの距離感が近くなり、開発スピードも上がり、加えてブリッジエンジニアの負担も減ったように思います。

まだ開始したばかりですが、この2つの施策により、アライドアーキテクツとATBの距離感がググッと縮まったように思います。

今回は拠点間の話になりましたが、今後、世界的にもリモートワークという働き方が増えてくると思っていますので、何かの参考になれば幸いです。