アライドアーキテクツAdvent Calendar13日目の記事になります。
ごあいさつ
どーも、aoyamaです。
前回このブログに記事を書いたのが、8月20日なので、大分久しぶりです。
季節も変わって、最近は、毎日寒いですね。
ここ1、2年ぐらい、コーポレートサイトやテーマサイトブログの案件をそれなりの数こなしてきてきました。
CMSとして使っているのは主に「WordPress(WP)」と「MovableType(MT)」になります。
その経験をふまえて、それぞれの使いどころについて、まとめてみたいと思います。
前提のおはなし
MovableType、WordPressもどちらも汎用的なWebサイト構築を構築するためのCMSというよりも、ブログ作成用として発展してきた経緯があります。
それぞれの比較については、他でも多く語られてきているので、今回は割愛させていただきます。
それぞれの主な特徴を下記の前提として話を進めます。
- MovableType: 再構築による静的ファイルの生成
- WordPress: DBからの動的コンテンツ生成
※MovableTypeにはダイナミックパブリッシングという動的コンテンツ生成の機能がありますが、話が複雑になるので、ここでは無視します。
それぞれの良いところ
MovableType
- DB障害がおこっても、Webサーバーが用意できれば、コンテンツの表示はなんとかなる(検索機能などを除く)
- トラフィック対策もWebサーバーのスケールアップ、スケールアウトでなんとかなる(検索機能などを除く)
- 下層コンテンツの追加、改修を本番環境で進めやすい
- 複数ブログの作成が簡単
- 記事、ウェブページ単位でエディタのフォーマットが選べる
- メインカテゴリが明示できる
1番目と2番目はコンテンツを静的ファイルとして生成しているが故の強みだと思います。
3番目についても、同様で、特定のディレクトリにBasic認証やIP制限をかけて本番環境で確認することが出来るのは楽ですね。
4,5,6番目については、機能の特徴です。
特に5番目については、強調されているのを見たことがないのです。
コンテンツ単位でエディタの種類を切り替えられるのはとても便利で、これに慣れてしまっていると、出来ないことがとても不便に感じます。
WordPress
- 普通にブログを作るだけならとても簡単
- 事例が豊富で、解決策が見つかりやすい
- PHPさえ覚えれば、テンプレートもプラグインも比較的容易に作れる
- カスタム投稿、カスタム分類の追加が比較的容易
1,2番目はブログといえば、MTよりもWPが使われるようになった主な要因だとおもいます。また、サイトを構築する途中では、構築途中の内容を確認するのに再構築しなくてもよいのはコンテンツを動的に生成している強みでもあります。
3番目については、自分がPerlよりもPHPになじみがあるからかも知れませんが、2との兼ね合いもあり、良いところだと思います。
4番目については、「MTだってPowerCMS使えば…」と言われそうですが、標準の機能でという前提です。
MTの長所を生かした使いどころ
管理画面のアクセス制限が必要なとき
サイトを保有する企業のセキュリティポリシー的に、管理画面を外部公開しないなどの場合があります。
企業のセキュリティポリシーを急に変えることはできません。
こういう場合に、MTは管理画面とコンテンツの配置の自由度が高いので、便利です。
サイト内検索をつけたいという場合は、Googleのカスタム検索エンジンという代替案もあります。
リニューアルや段階的なリリースが必要なとき
元々CMSで管理されていなかったサイトのリニューアルや、古い静的なコンテンツを残しつつ、段階的にリニューアルを行う際には、静的コンテンツ生成の強みが活かせます。
公開しているページに動線さえ載せなければ、特定のディレクトリ内のみBasic認証や、IP制限をかけて、本番環境で作業をすすめることもできます。
WPもURLとコンテンツのひも付けの自由度は高いですが、実ディレクトリと仮想のディレクトリを混在することができません。
WPの長所を生かした使いどころ
ブログに近いシンプルな構造のサイト
もう、多くを語る必要はないと思いますが、シンプルな構造のブログ的なサイトにはとても向いています。
新規でサイトを構築する際は、本番環境で構築してそのまま公開すればよいので、長所がいかせます。
ただし、大幅なリニューアルを予定している場合は、注意が必要です。
「とりあえず、作って、どんどん良くしていきたい」というふわっとした要望は、気持ちはわかりますが
具体的にどうするかを一緒に考えてあげましょう。
動的な要素を多く追加したいとき
・グローバルナビのメニューにカテゴリをどんどん追加していきたい
・同じカテゴリの人気のコンテンツを表示させたい
などの動的要素が重要な場合は、MTでもできなくはないですが、WPの方が容易に実現できるので良いと思います。
終わりに
MT、WPともに歴史がありそれぞれ長所を持ったCMSです。
せっかく使うなら、長所を発揮できるように使いたいところです。
なので、要件が不明な状態でのCMS選択はオススメできませんが、決まってしまっている場合も
あるので難しいものですね。
他にも良いCMSがないか使ってみたいと思っているので、下記の条件をみたす
CMSを試してみたいと思っています。
・活発なコミュニティが存在する
・ある程度の歴史と実績がある
良い情報をお持ちの方は教えていただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
明日はhappy_ryoの番です。
受託案件を担当しています。 Javascript, Wordpressなどテーマはその時々で変わりますが、役に立つ情報を提供できればと思います。