酒井優太

2017.12.26

DRBDを久しぶりに使ってみよう

DRBDを久しぶりに使うエンジニア酒井です。どれくらい久しぶりかというと、6〜7年ぶりくらいで当時はDRBD8系でした。今回AWS環境内でDRBD9を深淵な理由で使う機会があったのでその検証で躓いた点などを書きたいと思います。

 

DRBD9全般については以下参照下さい。

 

0. DRBDを実行する検証環境について

  • AWS環境
  • CentOS 7(CentOS 7 (x86_64) – with Updates HVM AMI)
  • ストレージサーバ2台構成(test-storage01 / 172.16.0.101、test-storage02 / 172.16.0.102)
  • 各サーバにストレージ用のEBSとして/dev/xvdba (10GB)、/dev/xvdbb (10GB)をアタッチ

 

1.インストールについて

インストールは、以下の参考URLを見るとざっくり分かった気になります。

参考URL:
DRBDをCentOS7.2で構築するメモ (https://qiita.com/suzutan/items/f1ec0d91a5ef2ca39ab8)
ELRepo Project (http://elrepo.org/tiki/tiki-index.php)
【DRBD9】rpmパッケージをビルドしてインストールする (https://www.lancard.com/blog/2017/08/30/drbd9-rpm%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%92%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%89%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%99%E3%82%8B/)

今回、インストールついてはelrepoのパッケージを使って検証しています。

elrepoにdrbdmanageが無いので、その部分だけ手元のvagrantでrpmパッケージを作成してrpm管理にまとめてます。

・drbdmanageのrpm作成(vagrant bento/centos-7.4)

・各ストレージサーバ2台にパッケージ導入

 

2. 初期設定、ストレージリソース登録について

初期設定とストレージリソース登録は、以下の参考URLを見るとなんとなく分かります。

参考URL:
Create a 3 Node DRBD 9 Cluster Using DRBD Manage (https://www.theurbanpenguin.com/create-3-node-drbd-9-cluster-using-drbd-manage/)
DRBD9環境をdrbdmanageを使って簡単構築 #1(インストール編) (http://ksawada.hatenablog.com/entry/2016/06/10/111030)
DRBD9環境をdrbdmanageを使って簡単構築 #2(構築編) (http://ksawada.hatenablog.com/entry/2016/06/13/154411)
簡単にできるDRBD9環境構築 (https://qiita.com/ksawada1979/items/1fa59f1945e4853dde11)

・DRBD設定準備 test-storage01

・DRBD設定準備 test-storage02

・DRBD初期設定(DRBD管理領域の作成)test-storage01

・DRBD初期設定(DRBDクラスタへの参加・管理領域同期) test-storage02

・ストレージリソースの登録 test-storage01

 

3. その他

以上までが、DRBD9で検索するとすぐに分かる範囲ですんなりいく部分です。ようやく以下が本記事の内容になります。

・drbdmanagedとdrbdのサービス起動をどうしておくか

・drbdmanageコマンドで取得できるリソース情報と実際の利用サイズが不一致になってしまった

・2台構成だと.drbdctrl領域のPrimary権限を自動昇格してくれない

・既存リソースにストレージを追加拡張するのはどうすればいいか

・サーバを差し替えて、復帰させるにはどうすればいいか

・バックアップのAMIから複製して、サービスを再開するにはどうすればいいか

前置きが長くなったので分割。「DRBD9を崩したり再構築してみよう