たいよう

2023.10.24

海外拠点のチームと円滑にプロジェクトを進めるコツ

こんにちは、岩本です。
以前、開発拠点の距離感という記事を書きましたが、現在は、その記事に出てきた Allied Tech Base(以下 ATB)の代表を務めてます。また、アライドアーキテクツ(以下 AA)では自社プロダクトである echoes の開発PMを務めてます。

プロダクトの開発拠点や開発の発注先としてベトナムを選択される企業は多いと感じておりますが、今回は海外拠点のチームと円滑なプロジェクトを進めるコツについて、私達が気にしている事や大切にしている事について書きます。

現地の文化や商習慣を大切にする

これが一番大事です。本当に大事です。
例えばベトナムの場合、毎朝、東南アジア特有のバイク渋滞が発生します。雨が降ると渋滞度合いは加速します。
そのためATBは始業時刻を一般的な始業時刻から30分ずらし、且つ、出社時刻に30分の幅を設けており、始業時刻から遅刻した場合はその分を残業をするルールにしてます。

予め渋滞を考慮して、なにがなんでも遅刻しないように出社するというルールにもできますが、日本のように定刻で鉄道やバスが動いているわけでなく、家が遠いスタッフはバイクで1時間以上かけて通っているスタッフもいます。
ルールがストレスや疲労になってパフォーマンスに影響が出ると意味がないので、ベトナムの様々な事情を考慮してルールを作っています。

逆に、なんでもかんでもベトナムに合わせている訳ではありません。
例えば、ベトナムの多くの会社が社員旅行を福利厚生にしており、殆の会社は社員旅行は平日に行く事が多いようですが、ATBはプロジェクト全体のパフォーマンスを落とさないように、日本の祝日と土日を絡めて社員旅行へ行ってます。

対等に向き合う

AAとATBは受発注の関係にはなりますが、発注側が決めた事を受注側が黙って従うという事は絶対にやりません。
私達は「One Team, One Goal」というスローガンを掲げ、AAもATBも同じチームとして同じゴールを目指しており、チーム内での役割が違うだけで対等に向き合う、というスタンスでプロジェクトを進めています。

ですので、AAはお客様の課題を解決するための機能を考えて要件定義する事がメインの役割となり、ATBは設計、コーディングがメインの役割となり、品質向上に関しては一緒にやっていくスタンスを取っており、ATBからの機能改善の提案や技術的な改善提案があれば、それらをレビューして優先度を付けて実施していきます。

とは言え、AAの方が年齢だったり経験年数的に色々と経験豊富なスタッフが多く、開発手法、開発フロー、品質向上の考え方など、ベトナムより日本の方が先行している部分が多いです。
そのため、ATBのスタッフを成長させるためにも、ATBの意見も取り入れつつ、対等に向き合ってレビュー等を行い、お互いに成長できるチームを目指しています。

丁寧なコミュニケーションを行う

AAとATBのコミュニケーションは、主にブリッジエンジニア(以下 BSE)という、エンジニア経験を持ったベトナム語と日本語が話せるスタッフを通して行います。
本当に流暢な日本語でコミュニケーションができる BSE も存在しますが、そのような BSE はなかなかいません。
そこで日本語ネイティブである私達日本人が丁寧な日本語を使う事を心がけています。

以前、Xで「ネイティブと非ネイティブのコミュニケーションの責任はネイティブ側にある」というポストを見て、勿論 BSE も日本語能力の向上は必須ですが、なるほどなと思いました。
過去に別のプロジェクトで逆の立場で英語でコミュニケーションをしていた際に、英語ネイティブの方が僕のつたない英語を汲み取って一生懸命コミュニケーションを取ってくれた事が凄く有り難かったのを覚えています。

最初の要件を伝える際に間違った認識を持ったままタスクが進んでしまい、リリース前のテストの段階でそれが発覚すると、それまで関わったメンバーのリソースが無駄になってしまいます。
ですので、細かい仕様やニュアンスについては、ドキュメントだけでなく直接会話で伝えたり、例を提示したりするなど、ちゃんと伝わったかを確認するために様々なコミュニケーションツールや手法を活用し、丁寧なコミュニケションを行う事を心がけています。

まとめ

海外拠点のチームと一緒に仕事すると、今まで想像できなかった事態が発生します。
最初に書いた現地の文化や商習慣はほんの一部で、まだまだ色々な事があります。
ただ、その時にその事態をポジティブに捉えて、如何にそれを受け入れるか、如何にそれを良い方向に持っていけるかがポイントになるのかなと思っています。
今回の内容はベトナムに限らず言える事かなと思っているので、海外進出の参考になれば幸いです。