金箱 遼

2014.06.20

なぜ新卒のアイディアに価値が有るのか

おつかれさまです。金箱です。

弊社でも2014年度の新卒として19名を迎えました。

システム部には5名が配属される予定で、システム研修なるものを行っています。

研修を通じて彼らとコミュニケーションをとっていると、または研修外の彼らの成果物をみても、とても価値のあるアイディアを持っているように感じます。

いくつか理由があるはずですが、ひとつハイコンテキストとローコンテキストという分類に答えを見つけてみたいと思います。

1つの会社にいると、会社内でしか通じない言語を覚えてきます。
これはつまり、ハイコンテキストな言語です。

そもそも、ハイコンテキストとは何か。それは、1つの単語に対して沢山の意味が積み重なっている、高い・文脈=ハイコンテキストということです。少ない会話で情報の詰まったコミュニケーションが取れるということです。
ローコンテキストは逆の意味になります。

さて、話を戻すと、会社内でしか通じない言語を使っている我々は、話している文脈がどんどん同一化してきていることを意味します。
文脈が同一化されると、ものの見方まで同一化されてしまう。

ここに、新しいアイディアが生まれにくい土俵が生まれます。(と推測する)

これは、会社というスケールのもう一つ上にある業界でも同じことが言えます。
マーケティング業界なら一人の優秀なマーケターが造語した途端に、あれよあれよと皆が同じ言葉を使いはじめる。ハイコンテキスト。

そもそも、社会人という枠でみてもハイコンテキストです。

さて、ではこのハイコンテキストな環境に新しいアイディアを持ち込むにはどうするべきか。
ローコンテキストな人間を大量投入するのが良いだろう。

先に行ったように、業界でも社会人という枠でもハイコンテキストが進んでいるため、中途社員では限界があります。

そこで登場するのが新入社員となるわけです。

新入社員はとてもローコンテキストなので、専門的な会話をしているときは、まるで外国語で話しているかのように会話が通じない。
あっちもわからんし、こっちもわからん。たまらん状態になります。

ということで、弊社では今年多くの新卒を採用したわけですが、彼・彼女らが持ち込んだローコンテキストを大切にしていかなければならないと思っています。

このローコンテキストは少なくとも1年以内にはなくなってしまうでしょう。
貴重なローコンテキストに残された時間は少ない。

だから、新卒に期待することは、わからないなりにどんどん発言をして欲しいということ。
実は、新卒の言ってることは聞いてる側もわかってないことが多い。
年をとって頭が硬くなっているからです。
ただ、社会人として熟練しているから2枚も3枚も上手に思わせているだけなのです。

ハイコンテキストは特に専門的な仕事になるほど進んでいます。
システム部なんて最たるものです。

エンジニアとビジネスサイドの両方とコミュニケーションが取れる人がバリューが高いなんていう不思議な業種です。

ということで、システム部に配属された5人には、どんどんローコンテキストを持ち込んできてもらいたいと期待しています。

なお、アライドのシステム部では積極的に海外人材を登用しています。彼らもまたローコンテキスト。

アライドでは彼らによってもたらされた新しいアイディアから、
より素晴らしいサービス・組織に進化していくと思われます。